青空文庫と言うサイトをご存知でしょうか?
著作権の切れた古い小説などを無料で読めるようにしているサイトです。
実はこれと同じようなものが、英語でいくつかあります。
有名なのはLibriVox というサイトでしょう。
◆http://www.archive.org/details/librivoxaudio
これらのサイトのすごいところは、小説を朗読した音声も無料で提供されていると言う点です。
ただ、学習に利用しやすいかと言うと、多少問題もあるように思います。
素人の朗読は聞き取り辛い
これらのサイトで提供されているのは、一般のボランティアによる朗読音声です。
人に聞かせるプロではないので、そのクオリティはそれほど高くありません。
正確に言うと、それなりにレベルが高い人もいれば、逆の人もいるのです。
例えば、セリフの部分でも地の文と同じような調子で読む人もいます。
キャラクターによって声色を変えるなんて芸当もできません。
やたら早口の人もいます。
つっかえながら読むような人もいます。
さらに問題なのは、訛りがきつい人さえいます。
私達が日本語の朗読をしたとしても、同じような状態になる可能性が高いでしょう。
英語のネイティブでも同じことなのです。
年代的に古い
これらの本が書かれた年代も問題になるでしょう。
提供されている朗読は、基本的に著作権が切れたものです。
ということは、相当古い物が中心だと言うことが言えます。
具体的な作品名で言うと、「シャーロックホームズ」「オズの魔法使い」「赤毛のアン」「不思議の国のアリス」などの作品が中心だと考えて良いでしょう。
例えば「オズの魔法使い」は1900年の作品です。
日本で言うと、明治時代です。
同時代の日本の作品にどんなものがあるかというと、が森鴎外の「舞姫」とか二葉亭四迷の「浮雲」などです。
その古さが何となくわかっていただけると思います。
もちろん、文語体から口語体に変わっていった日本文学と、単純に英米文学を同じように考えることはできません。
それでも、1世紀前の作品は古すぎると言っても過言ではないと思います。
手を出さない方が無難
ここまでみてきたように、学習者の英語のレベルにも寄りますが、学習教材として利用するにはちょっと無理があるような気もします。
もちろん、ある程度のレベルに達している人にはそれなりに利用価値があると思います。
積極的に素人の英語を聞きたい人もいるでしょうし、古い英語に触れてみたいと考える人だっているはずです。
でも、一般向けの教材として無料朗読サイトをすすめられるかと言うと、ちょっと無理があると思うのです。
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